「遥、誕生日おめでとう」

「ありがとう!!
久しぶりにお誕生日会って
やってもらったから、
なんか照れる…(笑)」

「そっか…
ご両親忙しそうだもんね……」

「もう、約束破っちゃいたい…」

「なんの約束??」

「ママ達がいない間に、
私達が何も無いようにするから
っていう約束。」

「えっ…
気持ちは嬉しいし、
俺だって何度破りそうになったか
分からないけど……」

「…やだ!!
私、光太が好き過ぎて、何もしないなんて出来ないよ!!」

「はる…か…


やっぱりダメだ…」

「なん…で…??」

「俺…
これからも遥と一緒に居たいし、ご両親とも仲良くしたい。
だから、後ろめたい気持ちとか、
お互いに、あって欲しくない…」

「…でもっ
私、本当に光太と繋がりたいんだもん…
この関係を自分で崩しちゃいそうで
怖いんだもん……」

「大丈夫だよ
体で繋がるのはダメじゃないけど、
今遥の気持ちも聞けて、俺の気持ちもあって…
心で繋がってれば、大丈夫だよ」

「そんなの…きれいごとだよ……」

「……………
じゃあさ、キスだけたくさんしても良い…??」

「……うん
光太…ごめん」

「大丈夫だよ
じゃあ…ちょっと黙ってて……」

「………うん」