透明図

私たち三人は、お店の人にお礼を言ってからお店をでた。

店長は、少し体の線の細く、ニコニコと人の良さそうな顔で頑張んなよと励ましてくれた。

私たちは、はい!と答え、もう一度だけ頭を下げる。

こんな調子なら、すぐにノラも見つかるかもしれないなぁ、なんて甘い気持ちを抱き次の行動を探った。

「じゃあ、次は…」

次は。

当初は、私と藤橋君が二手に別れて行動することになっていた。

しかし、それはやっぱり行動がしずらいとゆうか、一人でビラを張って回る勇気も無くて結局二人で回ることにしたのだった。

二手に別れて動けるように、ガムテープも二組用意したりもしたのだけれど。

「次はあそこのコンビニじゃない?」

サキが言った。

そう、当初は私と藤橋君の二人で回るつもりだったのだ。

そこにいつの間にかサキがいた。