snow×white

妙にドキドキしていた。


素敵な人たちに出会えたような、素敵な夜になりそうな、そんな予感がしていた。


歩きながら、さっき皆と握手を交わした右手を見つめる。

まだ皆の温度を感じるような気がした。



トイレのドアを開けて鏡を覗き込み、全身をくまなくチェックする。


少し気の早いフェイクレザーのライダース。

赤のチェックのプリーツスカート。

足にはエンジニアブーツ。


「確かにパンクガールだわ。。。」


自分の姿をながめながらポツリとつぶやいた。