snow×white

「今日は思いっきり楽しんでってな!!

ボーカルやってるヤスです。」


細い身体。

白い肌。

切れ長だけど二重の目。

肩より少し短い黒髪。


一段と目を引く男性が右手を差し出した。



初めましてのあいさつでシェイクハンドってなんかロックだなぁ~。

そんなのんきなことを思いながら手を握ると、彼はじっとあたしの目を見つめた。


上目使いが少しエロい。




「今夜が運命の夜になるかもよ?」


小さな声でそう言った。


彼の予想外の言葉に少し驚いた。


そして、そうかもしれないなー…と思っている自分にも驚いていた。