snow×white

体がアツい。

緊張と興奮でむせ返りそう…。



ヤスの手があたしのプライドを1枚1枚剥いでいく。


この手に触れたいと思っている人がどれだけいるだろう。

あたしはライブに来ていた女の子たちを思い、ささやかな優越感に浸った。



ヤスの指が、舌が、あたしの体をなぞる。


あたしの想いは溢れ、中も外も あたしの全てをヤスが支配した。



気が遠くなる。


このまま死ぬんじゃないかと本気で思った。

このまま死にたいと本気で願った。



「真白…」

ヤスは何度もあたしの名前を呼んだ。