snow×white

ヤスと話をしながらふと気づく。


「あれ?

ヤスって関西弁だ?」


「今さらー!?」


もちろん今初めて気づいた訳ではなかったが、歌っているときのヤスとはだいぶイメージが違う気がした。


「あ、いや、気づいてたけど…なんて言うか歌ってるときからは想像つかないっていうか…。」


「なんや、関西弁バカにしてんのか!?」


「ち、違うよ!!

あたし関西弁好きだもん!!」



当たり前じゃん。

ヤスが話すコトバなら関西弁だって東北弁だって、例えポルトガル語とかだってあたしは大好きだよ。



「他のみんなも関西弁だったよね?

幼なじみかなんか?」


「いや、俺らたまたま全員関西出身やっただけで、地元はみんな別々やねん。

大学入るときにこっちへ出てきて、大学で知り合ったから。」


「へぇー、そうなんだ?

すっごく仲いいから昔からの知り合いかと思った。」


「まぁバンドなんて家族みたいなもんやからな。

運命共同体やもん。」



ヤスに『運命共同体』と言われるメンバーがうらやましい。


あたしも メンバーにはなれなくても『仲間』にはなれるかな…?