snow×white

「そう人の部屋ジロジロ見んなや~。

なんか照れるやん!!」


「あっ、ゴメン。。。」


「汚い部屋やろ~?

ま、一人暮らしの男の部屋なんてこんなもんやって。」


そう言うと立ち上がり、冷蔵庫からビールと缶チュウハイを持って戻ってきた。


「ビールでいい?」


「うん。ありがと。」



あたしは余計なことを考えたくなくて、思い出したくなくて、グビグビとビールを空けた。


1本、2本とビールの缶が並んで行く。



「お前大丈夫か~?

店でもけっこう飲んだやろ?」


「ぜーんぜんよゆーだよー。」


「ほんまかい。。。」


ヤスは呆れたように笑っている。


でも、だってしょうがないじゃん。

酔ってないとヤスの顔が見れないの。

心が焼けるように熱くて痛いんだよ…。