snow×white

「あの~…意味が分かんないんですけど。。。」


「いや、顔がSやなぁと思っただけ。」



あ、そう……。


いいけどさぁ。。。

自分でもちょっとキツイ顔してると思うし。

実際どっちかっていうとSだし。



ヤスはまた例によってケラケラと笑い そして酔っているせいなのか、突然あたしの手を握った。



あたたかい手…。



ヤスの手は、男の人にしてはきゃしゃで 少し頼りない。

放したくなくて、放されたくなくて、あたしは指先にそっと力を込めた。



時間よ止まれ。

そんなバカバカしい言葉を、何度も何度も心の中で繰り返した。



「真白。」


「なぁに?」


「今日な…」


「うん?」


「ずっといっしょにいたいんやけど…。」



……コレ夢?



「…いいよ。」

あたしは頷いた。