snow×white

その後もみんなの話はまだ続いていた。


やっぱりミュージシャン。

音楽の話になるとみんな時間を忘れるんだなぁ…。

素敵なことだなぁ…。



あたしは、お酒の力も手伝って今度ばかりは本当に睡魔に襲われていた。



両手で頬づえをつき、目をつぶる。

みんなの話がだんだん遠のく……

とその時、薄い香水の香りを感じた。



あ~なんかいい匂い……



「チュッ。」


……またかよ。。。


「美嘉さんマジ飲み過ぎ…」

言いかけてあたしは言葉を失った。


当然美嘉さんの顔があると思って目を開けたあたしの目の前には、美嘉さんではなくヤスの笑顔があったから。


「!?」


ハッ!?

ナニ!?

どーゆーこと!?どーゆーこと!?

何が起きたの!?




テンパりまくっているあたしの様子を見てヤスはケラケラ笑っている。



「そんなカワイイ顔して寝てるとチューされちゃうって言われたやろ?」



いやいやいやいや!!

「言われたやろ?」じゃないから!!

てかあたしヤスにチューされた!?