snow×white

「チュッ。」


唇に感じる柔らかい感触。

「!?」

驚いて目を開けた。


何が起きたの!?



そこには満面の笑みでこちらを見ている美嘉さんの顔が、すぐ目の前にあった。


…つーかすっごい酒くさいし。。。



「そんなカワイイ顔して寝てるとチューされちゃうぞ~!!」


あ、美嘉さんにチューされたのか。。。

よくあることだけど。。。


…つーか寝てねーよ!!



「『チューされちゃう』ってゆーかもうされちゃってるじゃん!!」


あたしの言葉を 美嘉さんは全く聞いていない様子でフラフラとまた他のテーブルに行ってしまった。



何しに来たんだあの人。。。


あたしはみんなの方を振り返り、ハッとした。



女同士とはいえ、みんなに…ていうかヤスにキスするところを見られてしまった。。。

酔った美嘉さんにチューされるのはあたしは慣れっこだけど、ヤスはどう思っただろう。。。


みんなの様子を見る。



しばらくの沈黙……

のあと爆笑。


「マジでおもろいなーあの人!!」

「かなり酔ってたで!!大丈夫か~!?」


ホッ…。

よかった、引いてないみたい。



「美嘉さん酔うといつもああなんだよ。。。」


あたしはおかしくもないのにみんなにつられてなんとなく笑った。