美嘉さんととりとめのない話をしながら喫煙スペースに向かう。
そこは粗末なソファと側面がベッコリとヘコんだ灰皿が置かれているだけの薄暗いスペースだった。
「どうだった?スペルのメンバー。
いい奴らでしょ?」
「うん。
気さくな人たちって感じだね、
見た目と違って。」
「ハハハ。
ま、みんな派手だからね~。
しっかし、いい奴らなのに彼女いないんだよ。
もったいないよね~…。」
「そうなの!?」
心なしか声がうわずる。
「そうなのよ。
ヤス以外はみんな彼女いないんじゃなかったかな?
もったいないわ~。」
…な~んだ。
「ヤス以外は」か…。
思いのほか落ち込んでいる自分に、自分で驚いた。
たった数時間いっしょにいただけ。
ちょっと惹かれただけ。
てか惹かれてたのか、あたし!?
ぜーんぜんなんともないよ。
あたしはタバコを1本取り出し火をつけた。
必死に強がっている自分が虚しかった。
そこは粗末なソファと側面がベッコリとヘコんだ灰皿が置かれているだけの薄暗いスペースだった。
「どうだった?スペルのメンバー。
いい奴らでしょ?」
「うん。
気さくな人たちって感じだね、
見た目と違って。」
「ハハハ。
ま、みんな派手だからね~。
しっかし、いい奴らなのに彼女いないんだよ。
もったいないよね~…。」
「そうなの!?」
心なしか声がうわずる。
「そうなのよ。
ヤス以外はみんな彼女いないんじゃなかったかな?
もったいないわ~。」
…な~んだ。
「ヤス以外は」か…。
思いのほか落ち込んでいる自分に、自分で驚いた。
たった数時間いっしょにいただけ。
ちょっと惹かれただけ。
てか惹かれてたのか、あたし!?
ぜーんぜんなんともないよ。
あたしはタバコを1本取り出し火をつけた。
必死に強がっている自分が虚しかった。
