「行ってきます!!!」
パパとママにそう言うと赤くなった顔を見られないように慌てて玄関を出た。


外に出てそっと胸に手を当ててみる。
ドクン・・・・ドクン・・・。

激しく心臓は脈打っている。



「走ったから息が上がってるだけよ。」
自分にそう言い聞かせるとあたしは履き潰したローファーを履いて走って学校に向かった。