「え!?」

なんで知ってんの・・・!?

「図星、だな。」
そう言うと黒崎は二ヤッと笑った。


こんな奴に見透かされたことに恥ずかしくて腹が立った。

「だったら何だったっていうのよ!!ほっといて!!!」
あたしはそう言うと家を飛び出した。


後ろから黒崎が小さく呟いたことにもあたしは気付かなかった。



あたしはイライラしながら走って家を出た。
しばらく走っていると、小さなお店が目についた。


あ・・・そういえば今日バレンタインデーだったんだ。
そのお店では可愛く包装されたチョコレートが並んでいる。


あたしは毎年バレンタインデーには高坂さんに手作りチョコレートをプレゼントしていたのだ。
いつもすごく喜んでくれるからあたしも嬉しくて、毎年必ず作っていた。



最後に・・・チョコレートあげよう・・・。