純色ー彼は芸能人!?―


太陽が眩しくてはっきりとは

見えなかったけど…まさか優??

その体はだんだん、近づいて来る。


やっぱり優だった。

びっくりしている私に


「今頃気付いたのかよ。」


"気付いたのかよ"じゃないよ。

逃げたくても足が固まって動かなかった。


「昨日メールくれなかったの??
光にメールしてたらと思ったけどしてないみたいだし。
今からちょっと時間ない??」


まだ1日しかたってないのに…

はじめての事ばっかりでどうしたらいいかも分からなくて、

なのにメール出来るわけないじゃん。


「時間ないなら家まででもいいから送らせて。
こんな状態で帰れないでしょ。」

言った瞬間
左手を強く車の方へ引っ張られてしまった。