すでに校門には沢山の人がいて
"キャーキャー"騒いでいた。
私が入る場所もなかった。
こんなに人いるんだから
優じゃないよね、
あんまり売れてないって言ってたし…
もう引き返すのもめんどくさくなっちゃって
あきらめて帰ろうとした時
「未来、待ってよ。」
後ろから"キャーキャー"という声を押しのける様に
聞こえてきた。
え??誰??
頭が一瞬真っ白になった。
未来なんて呼ぶ人あんまりいないし…
しかも女の子だけ。
振り向くとサングラスをしている高校生がいた。
周りにいた人達の視線が私に集まる。
未だに誰なのか分からなくて考えていると
彼はサングラスを外した。

