「おはよー。遅刻魔っ!!」
玄関を出ると親友の華恋が言いはなってきた。
華恋は、同じ学年なのに凄く大人っぽくて
先輩からモテる。
でも、中身はやっぱり高1って感じの子。
うちと正反対なんだけどね…
「昨日行けなくて本当ごめん。
てゆか未来、そんな綺麗に巻いたりしてなんかあった?
まさか、昨日好きな人出来たとか…?」
華恋は昨日、用事かなんかで
夜に家を開けられなくて
合コンに来れなかった。
やっぱり言われると思ったよ
なんでこんなに綺麗に巻いて来たのかって。
特に意味ないんだけどね…
時間あっただけだし…
って言いたいけど華恋の事だから
信じてくれる訳ないよね。
一応言ったけど信じてもらえる訳もなく、
「本当はいるんでしょ!
好きなヒトっ。」
と言われながら学校まで来るはめになった。

