「別にどうもしてないんだけど…
ひとりで帰るの見て心配だったからって言ったら困っちゃうよね。」
今なんて…??
それって私に言ってるんですか??
でも私しか周りいないよね…
目を丸くし口が開きっぱなしになっている私を見て彼は
笑っていた。
「おもしろいね、未来ちゃんだっけ?
あ…ていうかやっぱり
いきなりで困っちゃうよね。
さっきの気にしないで。気まずくなるのやだから…」
優は、見た目から芸能人って感じで
近くにいるだけで特別な気がするぐらい。
言葉遣いもちゃんと考えててさすがだなって。
だから
私になんてむいてない
そう思った。
思いたかったのかもな。

