「あの……コレっ!」 鞄からチョコを取り出して、差し出した。 「何?」 「チョコ…なんだけど。」 「…どうも。」 「え…あ、うん。」 「……………」 どっ、どうしようっ。 え、えっと……… 「す、好きですっ!!」 「………」 何言ってんだーー私っ! しかも、返事ないし! やっ、やっぱり 「い、今の忘れ…」 「別に……いいよ。」 「……え?」 あ………顔をあげると、朝倉拓のあの初めて会った時の笑み。 「う…そ?」 ボロッ あ、涙が―――