『【企】チョコレート ホリディ』




グイッ

引っ張られて立ち上がる。

フラッ…ドンッ

ついよろけて、朝倉の胸にぶつかってしまった。

「ご、ごめ…」

「別に。」

顔を見上げる。

やっぱり、無表情。


「………応援、どうも。」

朝倉拓が口を開いた。

「…へ?」

「それだけ。」

そう言って、朝倉は私から少し離れた。


「ま、待って!!」

「………何?」