私は力が入らなくて、座りこんでしまった。

「本当に良かった…。」


「ありがとうございましたっ!」

下で、挨拶が聞こえた。

「下りなきゃ…。」

そして、伝えたい。

オメデトウって。


でも、足に力が入らなくて…………他にも二階で見てた人もみんな下に下りてしまった。

「早くしなきゃ、アイツが帰っちゃう―――」