「魔都へ帰るぞ。早く馬に乗れ!」

「ブレイド…。」

「今の俺達に出来ることは、シールズを無事に魔都へ連れ帰ること。ジークとの約束を守ることだ。」

「……。」

俺の言葉に、アルは頭を垂れた。
彼の肩が小刻みに震えている。
両の目からポタポタと涙が零れ落ちているのが夜目にもわかる。