「これは…。」

「なんて事だ…酷ぇな。」

現場を見た俺達は、その場のあまりの惨状に息を呑んだ。
そこには、つい今し方まで仲間のルカであったモノ…ズタズタに引き裂かれた肉の固まりがゴロリと転がっていた。


「ルカ、さぞ無念だったろうな。戦で華々しく戦い名誉の死を遂げるならまだしも…このような形で死を迎えるなど…。」

ブレイドは、彼の遺体の傍に屈むと恐怖と口惜しさの交じり合った断末魔の表情のまま虚空を睨んでいるルカの瞳を静かに閉じた。