「…。」

ランス団長は腕組みすると瞼を閉じ、長い間考え込んでいた。
俺は彼の口が再び開かれるのを、只ひたすら待った。


「判りました…。セザリオン様、今日から貴方の身元保証人はこの私、ランス・エリヒシュッツがお引き受けしましょう。」

「え?」

「まぁ…その…。これはかなり職権乱用な気もいたしますが。事実を知ってしまった以上こうする以外に得策もなし…。まぁ、なんとかなるでしょう。」

そう言うと、ランス団長は片目を瞑り陽気な笑い声をあげた。