「僕の話なんか、ちぃっとも面白くないよ。今度はチャールズの事を教えてよ。」 「僕の話??」 「うん。君の父様はどんな人?」 ファレルは、首を縦に振り頷いた。 好奇心を覗かせた瞳には、つい今しがたまでの暗い闇は跡形もなかった。 「父様?父様は魔術を使うんだ。魔術で色々なことをするよ。魔術は使い方を間違えると善にも悪にもなってしまうんだって。だから悪い心に自分が支配されない様…毎日精神を鍛えているんだ。」 「へぇ、すごいね。それじゃあ、チャールズも魔法が使えるの?」