「それじゃあ僕と同じだね。僕の母様も弟が生まれるとすぐに死んでしまわれた…。その頃は僕も小さかったから、母様のお顔を知ったのは広間にある肖像画を見た時だったよ。」 「僕たちって似ているね。」 「うん。…似ているね。」 ふふっ・・・うふふっ クスクスッ グランマの枝の上で二人は顔を見合わせると声を潜めて笑った。