水上の音楽

 海はどこからでも広がるもの、颯太。

あなたは丘に座る。
冷たい草の上に、海を見るために座り、そして空はあなたに。



「雪が降りてきたとき、僕は本当に星が降っていると思った。それから、花みたいだと。水がそれを受け止める。一続きのその永遠の中に僕は溶けていて、その時僕は」

 言葉を切り、颯太は私を見た。
私は、

「リア。僕はとても幸せだったんだよ」


 幸せ……。