空色ラブ

放課後、教室に座っていると



ガラガラ…



貴が来た。



「よぅ」



「うん。…部活は?」



「サボり(笑)
誰かさんのチョコ貰ってないのにサッカーしてる場合じゃないし」



…え。



ドキドキ…



「誰かさんって…?」



わざとらしく聞いてみる。



「くれよ〜。」



子供みたいな顔で言ってくる貴。



ドキドキドキドキ…。



貴には敵わない。



「しょうがないっ
はい。」



あたしは、渡した。



その瞬間…



バタッ



鞄が落ちた。





貴に抱かれている。



だんだん力が強くなる。



「ありがとなっ♪」



まだ抱き締める貴。



顔がヤバイほど暑い。



「う…うん。」



体か離れた。



「じゃっ」



走っていく貴。



平気な振りしてたけど、貴も顔が赤かったの知ってるよ。



嬉しかった。あんなに貴って大きくて、温かかったんだ。