「もうこんな時間か」 携帯で時間を確認した海斗が呟いた。 その言葉に、胸が締め付けられるような感覚をおぼえる。 揺れるな。 あたしはもう決めたんやから。 「最後に……あれ、行っとこか」 そう言って海斗が指差したのは。 『観覧車……?』 最後に観覧車ですか。 めっちゃベタやん。 てっぺんでキスか、コノヤロー。 ……まぁそれは【本番】やな。 あたしは【下見】やから。 『ええよ。行こっか』 あたしたちは観覧車に向かって歩き始めた。