「秀ちゃん、怒ってたから…」
わたしは眉を下げながら説明する。
「…怒ってないって」
わたしと目を合わさずに秀ちゃんは言った。
「ウソ!!じゃあ何でそんなに冷たいの?」
「……馬鹿だな、やっぱ」
そうつぶやいた秀ちゃんは、やっぱり切なそうな顔をしていた。
「…とりあえず離れて」
あっ…!抱き着いたままだったんだ、わたし。
「ご、ごめんなさい!」
パッと離れてソファに腰掛けると、
「ひなの」
やっぱり気怠そうな声で名前を呼ばれた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…