「どぅぉりゃぁぁーー!!!!!!」



私は足でジョセフの腹を蹴りあげ、巴投げの要領で後ろに吹っ飛ばした。


「ぐあっ」


ジョセフは床に叩きつけられてうめき声をあげた。


それでも受け身をとっていたのかすぐに起き上がる。




「ふざけんな!!誰がお前みたいな変態野郎と結婚するか!さっさと解放しろ!ブチ殺すぞ!!!」



いつのまにか自分が裸なことも気にならなくなっていた。



少し顔が整っているからって、こんな奴にいいようにされてたまるか!



「テメェ…」


ジョセフが凄い形相で迫ってくる。



まるで肉食獣のように鍛えあげられた肉体。


こっちとは体格差がありすぎる。


かまうもんか。


さし違えてでも、殺してやる!





「ジョセフ様、少々お遊びが過ぎるのでは?」


澄んだ声が後ろから響いた。