私は、一番動きやすそうな服を選んで慌てて着た。



「あ、あんた達みたいな誘拐犯はすぐに捕まるんだから!


もうすぐここにも警察がくるわよ!」




「はあ?お前俺らのこと誘拐犯だとおもってんのか?」


ジョセフが本気で馬鹿にしたような顔で私のことを見る。



「その黒スーツはクリス。俺の執事兼ボディガードだ」


私は、クリスという男の方を振り返る。


執事?



「説明してやるよ、俺達がお前をここにつれてきた理由を」