「亮太のばが~だれ~~」

もうなりふりかまわず泣きながら叫んだ。

道ゆく人が、は?って顔でこっちを見ていた。

「おぅ。あいつは大ばかたれだ。」


ハルはそう言うと、ほんとに私が泣きやむまで自転車をこぎ続けてくれた。