でもそれは、私だけじゃなく、佳菜子や部活のマネージャーにもやってること。 「あとで何かあったらめんどくさいから」 ってハルは言うけど、ほんとは優しいんだ。 そういう誰にでも公平な態度が、色んな女の子を勘違いさせちゃうみたいなんだけど。 「今日俺チャリだから。後ろ乗ってく?」 ハルが自転車の鍵を開けながら私に聞く。 「う゛ん!」 歌いすぎてガラガラの声で答える私。 「すげ~声(笑)」 ハルはふふっと笑うと、私がちゃんと掴まったのを確認して、ゆっくりとこぎ出した。