Fly Hight


「すーぐーるーくーん!」

この時間だとまだ寝てるかな…

5・6分後,思ったとおり,寝起きの不機嫌そうな優の顔がドアを開けた。

「…んだよ,まだ13時過ぎじゃん…」

「まあまあ…あんまりたくさん寝るとばかになるっていうし…」

「俺は天才だからいいんだよ。」

優はぶすっとした顔で俺を中に招き入れた。

「優は頭いいからしゃれになんないよなあ…」

俺はそうぼやきながらゆっくりとソファに腰かけた。

「で…なにがあったわけ?」

「え゙…!?いや特になにも〜」

「はあ…お前,今更俺にごまかしなんか利くと思ってんの?あれだろ,愛しい武村さんのことだろ?」

うぐっ…

「優…ほんとお前鋭いな〜…」