美しい君の名を

「どうどう。」


背中をポンポンしたら、馬じゃないって怒られた。



みーちゃんは、みーちゃんって呼ばれるのを嫌がる。
恥ずかしいって嫌がる。
誰にも呼ばせたことないって嫌がる。

誰にも呼ばせたことない?

つまり僕だけでしょ?
だから僕はみーちゃんって呼ぶ。



みーちゃんは、僕がきちんと名前を呼ぶ時は何かあると思ってる。
そのほとんどが、好きって伝える時と、キスをする時だけど、もしかするとほかの大事な話をするのかもしれないと、
美名と呼ぶと、いつも、きちんと返事をしてくるところが素敵だと思ってる。

まぁ、僕にとっては好きだと伝えるのもキスをするのも、とても大切な気持ちなのだけれど。



プロポーズは、今したくなったから、仕方ない。
僕は、自分が思った時が最高のタイミングだと思ってる。
なぜなら、その瞬間が一番の心のピークだから。
逃したらダメだ。