美しい君の名を

“哀れんでる”ってくらいの呆れた顔で見上げてくる。



「ねぇ?

そんなことしなくてもあたしは大樹から離れないでしょ?」



みーちゃんが、しばらくの間を置いて、ため息と一緒にそう吐き出した。