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また授業聞いてないでしょ。
俊くんのこと、ずっと先生
見てたんだから。

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こうして、別れても

構わずメールしてくる無神経さ。


しかも、バレバレなほど、

美咲は俊が好きなんだよ。



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わりぃ。今からちゃんと聞く

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これだけ打って、俺は

美咲へ送信した。



って、携帯でメールしてくる

こと自体、美咲も聞いてないじゃん。



俺が美咲の気持ちに気づいたのは

付き合って1か月だったころ。



『涼太。今週末、遊びにいかない?』

『あ、いくいく。どこ行きたい?』

『あ、その前にね…俊くん誘ってくれない?』

『は?俊?』


半ばビックリして美咲を見ると

ほんのりと顔を染めた。


嫌な予感がしたんだ。