【短】チョコレート・キス



気が付くと、俺は地面を蹴り上げていた。

神山がいる前で、ユキを抱きしめた。

以前の俺だったら、考えられない行動だ。


でも、もう止まらない。




「好きだ」




ユキは、何が起こったのか分からない様子だった。

硬直したまま、俺に抱きしめられている。