「なんで分かるんですか!!?」



「いつもの…んん~」





途中で奈那ちゃんが裕さんの口を塞いだ。






「何でもないよ~!裕の奴どうかしちゃったんだよ!!」






明らかに奈那ちゃんは嘘をついてる。



嘘つく時に耳触るくせ、変わってないから直ぐ分かる。





裕さんは『いつもの』って言った。






いつも囲まれてるんだ…。




そんな事を考えるといてもたってもいられなくなり、会議室を飛び出した。







「私…拓斗のところ戻ってみる!」






走ってさっきのところまで戻る。







…え?







着いて見たものは……







拓斗が女の人とキスしているところだった…。