「…拓斗!?何でいるの!?」


「んー?仕事早く終わったからよったんだよ」


平然と言う拓斗。


呆然と拓斗を見つめていると、

「連絡…できなくてごめんな」

拓斗は抱きしめて、頭を撫でてくれた。



「ううん。来てくれて嬉しい!」



私も拓斗を抱きしめ返す。



「そうだ、愛莉。…奈那になんか話した?」



……へ?奈那ちゃん?



「何も?…何かあったの?」



すると拓斗は苦笑いしながら言った。



「会社で会うたびに『私の愛莉泣かせないでよ?』って笑顔で言われてる…」




…………。




「あはははっ!奈那ちゃんすごい!」


こらえ切れなくて大笑いしてしまった。