中から出てきたのは茉莉ではなく高校生くらいの女の子だった。 …誰だ? 「久しぶり~!」 そう叫びながら奈那が抱きついた。 「あは!ゴメンね。奈那ちゃん♪」 奈那とは敬語を使うような仲ではないらしく、普通に話している。 奈那に向けている笑顔は明るく、とても可愛かった。