拓斗はそう言うと絆創膏をつけてくれた。




「…ありがと」


「会議行こうか」



私たちは第3会議室に向かった。





会議室には皆そろっていて楽しそうにおしゃべりをしていた。




「あっ!拓斗やっと来た!遅いよ~」


「悪い悪い。じゃあ始めるか!」




拓斗と私が席に着くと会議が始まった。





「これを見て欲しい。愛莉がさっきまで書いてたものだ」



拓斗が私のノートを見せる。





「わぁ~!綺麗っていうか可愛い!!」


「これいいよ!!」



皆から褒められて照れくさくなって私はずっと俯いていた。




「ねぇ、愛莉。これ採用試験に出そうかって言ってるんだけど…いい?」




……えぇ!




「こんな私が書いたのなんかでいいの?…もっとプロの人とかの方が…」




「皆、愛莉のデザインが気に入ったんだよ。ダメならダメでもいい。どうする?」