「裕さん?」


「裕、悪かったな。今すぐ行くから先進めててくれ!」


「はいはい。さっさと来いよな!」



そう言った裕さんの歩いていく足音が聞こえた。



「さてと、顔洗ってくるか…」



拓斗は伸びをすると顔を洗いに言ってしまった。





「どうやって隠そう…」




会議に行くまでにどうにか隠さないと…!



「あっそうだ!」



いいことを思いついて鞄の中を探す。




「あった!絆創膏!」



それで隠そうとしていると…後ろから取り上げられた。





「隠すなって言わなかった?」



「拓斗…?」




戻ってきた拓斗はニッコリ笑ってそう言った。





「わかったよ~。今だけ!ね…?」



「…しょうがない。今だけだからな?」



…やった!



「ずっとつけてるようなら、もう一個つけるからな」