制服のボタンに髪が絡まるなんて、あり得ない出会いをした。 自信たっぷりな言い方で。 「俺を信じろ」なんて言っちゃって。 変なヤツって思ってた。 だけど…嫌なヤツじゃなかった。 好きを知らない私に好きだと気付かせた。 気持ちが通じ合って付き合って。 傷付いて苦しんで。 辛くて傷付けても離れられなかった。 制服のボタンが絡めたものは、私の知らなかった好きって気持ちだった。