「あれ?都さん。
今年は年賀状、まだ書かれないんですねぇ」
人の居ないダイニングテーブルに座ってぼうと頬杖をついていたら、傍に来た清水がそう言った。
嫌味だわ。
去年の寅の年賀状のこと、まだ覚えているのかしら?
お陰でやぁっと憧れの12歳になれたわよ。
ええ、つい昨日ね。
私の誕生日はクリスマスで、だからものすごくハッピーなはずなのに。
お兄ちゃん、なんて言ったと思う?
『もう、都さんは大人なんですからきちんと自分のお部屋で一人で寝てください』
……ですって!
その前日のクリスマスイブは、ベッドの中で一緒にわくわくしながらサンタを待っていたっていうのに、よ?
たかが一日経っただけでこの仕打ち。
酷くない?
今年は年賀状、まだ書かれないんですねぇ」
人の居ないダイニングテーブルに座ってぼうと頬杖をついていたら、傍に来た清水がそう言った。
嫌味だわ。
去年の寅の年賀状のこと、まだ覚えているのかしら?
お陰でやぁっと憧れの12歳になれたわよ。
ええ、つい昨日ね。
私の誕生日はクリスマスで、だからものすごくハッピーなはずなのに。
お兄ちゃん、なんて言ったと思う?
『もう、都さんは大人なんですからきちんと自分のお部屋で一人で寝てください』
……ですって!
その前日のクリスマスイブは、ベッドの中で一緒にわくわくしながらサンタを待っていたっていうのに、よ?
たかが一日経っただけでこの仕打ち。
酷くない?