だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)

『私は一向に構いませんよ』

予想通りの返事が即座に返ってくる。
脳裏に、資料室で目にした甘い笑みが浮かんできて、無駄に脈拍が上がる。

お願い。
そこは、構ってください。

『お話はお邸で、ね?
とにかく、先生と生徒は一緒の車で帰っちゃダメなのっ』

自分でもよく分からない理屈をこねて、メールを送信してみる。

すぐに、返信。

『私は一向に構いませんよ』

……さっきと同じことが書いてあるんですけどっ!
  絶対にさっきのメール、再送しただけだよね?

わたしは、ケータイを閉じてトイレを出る。
このままメールのやりとりをしても、エンドレスだと思ったからだ。

昇降口まで行くと、谷田陸が所在無さそうに立っていた。

そりゃ、昨日の今日で一人で帰るのは怖い……わよね?