「クラス委員は……」
「青山くんと、八色さんですー」
児童の誰かが元気良く答える。
余計なこと言わなくていいっつーの。
頬杖をついていたわたしは、仕方なく教卓に目をやった。
ほ、微笑まないで下さいっ!
心臓の真ん中、ドストライクの笑顔が突き破っていく。
「昼休み、食事が終わったら二人とも職員室に来てくれる?」
「……はい」
他にどう答えれば良かったのかしら。
わたしは、給食の後、青山くんと一緒に職員室へと向かった。
「東野先生、どうしちゃったんだろうね?」
わたしは、何も知らないフリで青山くんに聞いてみた。
「噂によると、実家のお母さんが急に倒れちゃったんだって」
なるほど。
なかなかの美談が用意してあるっていうわけなのね。
職員室に行くと、他の先生が清水に世話を焼いているところだった。
これはもう、どうしようもないモテっぷりねと。
心の中でぼやくほか無い。
清水は当然のように青山くんに机の上においている書類を教室に持っていくように頼み、それからふと思い出したかのように
「ああ、まだ資料室にもう一つの書類を置きっぱなしだった。
八色、ちょっと一緒に来てくれない?」
と、ごくごく自然に切り出したのだった。
「青山くんと、八色さんですー」
児童の誰かが元気良く答える。
余計なこと言わなくていいっつーの。
頬杖をついていたわたしは、仕方なく教卓に目をやった。
ほ、微笑まないで下さいっ!
心臓の真ん中、ドストライクの笑顔が突き破っていく。
「昼休み、食事が終わったら二人とも職員室に来てくれる?」
「……はい」
他にどう答えれば良かったのかしら。
わたしは、給食の後、青山くんと一緒に職員室へと向かった。
「東野先生、どうしちゃったんだろうね?」
わたしは、何も知らないフリで青山くんに聞いてみた。
「噂によると、実家のお母さんが急に倒れちゃったんだって」
なるほど。
なかなかの美談が用意してあるっていうわけなのね。
職員室に行くと、他の先生が清水に世話を焼いているところだった。
これはもう、どうしようもないモテっぷりねと。
心の中でぼやくほか無い。
清水は当然のように青山くんに机の上においている書類を教室に持っていくように頼み、それからふと思い出したかのように
「ああ、まだ資料室にもう一つの書類を置きっぱなしだった。
八色、ちょっと一緒に来てくれない?」
と、ごくごく自然に切り出したのだった。


