だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)

どうしよう。

いちいち清水と目が合うたびに、心臓の奥がざわつくんですけどっ。
もう、授業なんて耳に入らないよ。

まぁ、受験終わったから別にいいんだけど。

なんで?
普段、絶対に敬語でしか喋らない清水の砕けた口調にも、心臓はときめくし。


ああ、もう。

認めてしまえば、きっと。
わたしの目だって他の女の子と同じように、下手したらそれ以上にハートマークになっているに違いないわ。


なんで?
っていうか、清水って教職持ってたの?

だって、書類はでっちあげるにしても、この態度。
ものすごく教師の仕事が板についているんだもの。

それで、パパが何らかの手を使って強引にここにねじ込んだのね?

だいたい、ここの教育委員会ってどうなってるの?

向組のモノを雇ってみたと思ったら、次は銀組……?

大丈夫かしら。

どうでもいい、そしてわたしの手には存分に余るだけの疑問が頭の中をぐるぐると回っていく。