「楽しそうですね、どうしたんですか?」

「ついに、ついにわたしも自分の干支が書ける年になったのよ~~!!」

「それはそれは、来年は年女というわけですね、おめでとうございます」

「うん、そうなのっ」

初めて!
初めてよ。年賀状に寅が書けるのは。

わたしはこの日を待っていたんだからっ!!

年女。
なんだか、すごく素敵な響きじゃない?

オトナの階段昇ってます!的な、さ。


だから、きっと。
来年は素敵な一年になるって信じてたんだ。

そう、それは丁度去年の今頃のお話。

まだ、わたしが幸せな子供だった頃の思い出話。