俯いた私の頭を、清水の手のひらがそっと撫でる。
「……がうの、違うのっ」
わたしはその手を捕まえた。
「都さん?」
清水の口調はいつも一定で、そのラインから外れることなんてまずない。
今だって、ただ丁寧で耳に優しい声。
私は大好きな彼の手を両手でぎゅっと握った。
とても大きくて、何でも包めそうな、でも柔らかい手。
「みや……」
左手が伸びてきた。
それに甘えるようにこつんと、身体を倒す。
そのまま清水の胸の中に顔を埋めた。
彼は私を抱きしめるわけではなく、空いた左手でそっと背中を撫でてくれる。
「私でよければ寝付くまで傍に居て差し上げましょうか?」
……そうじゃ、ないのに。
なんて言ったらいいのか分からない。
正直に言ってみたらいいのかなぁ。
ほとんど空っぽになっている勇気をぎゅぎゅぎゅっと残り少ない歯磨き粉を搾り出すみたいにして、口を開く。
「好きなの、清水のことが」
ありえないほど掠れた声に驚いた。
「私も都さんのこと、好きですよ」
思ったとおりの、丁寧な口調が返って来た。
はい、これで二人は両想い……?
……ぜぇったいに違う、気がする。
これは、良くドラマで見かける愛の囁きとは、何かが根本的に違う……よね?
「……がうの、違うのっ」
わたしはその手を捕まえた。
「都さん?」
清水の口調はいつも一定で、そのラインから外れることなんてまずない。
今だって、ただ丁寧で耳に優しい声。
私は大好きな彼の手を両手でぎゅっと握った。
とても大きくて、何でも包めそうな、でも柔らかい手。
「みや……」
左手が伸びてきた。
それに甘えるようにこつんと、身体を倒す。
そのまま清水の胸の中に顔を埋めた。
彼は私を抱きしめるわけではなく、空いた左手でそっと背中を撫でてくれる。
「私でよければ寝付くまで傍に居て差し上げましょうか?」
……そうじゃ、ないのに。
なんて言ったらいいのか分からない。
正直に言ってみたらいいのかなぁ。
ほとんど空っぽになっている勇気をぎゅぎゅぎゅっと残り少ない歯磨き粉を搾り出すみたいにして、口を開く。
「好きなの、清水のことが」
ありえないほど掠れた声に驚いた。
「私も都さんのこと、好きですよ」
思ったとおりの、丁寧な口調が返って来た。
はい、これで二人は両想い……?
……ぜぇったいに違う、気がする。
これは、良くドラマで見かける愛の囁きとは、何かが根本的に違う……よね?


